最近通勤時にハヤカワ文庫NFから出ているポアンカレ予想という文庫本を読んでいた。
珍しくノンフィクションものであり、数学と数学者の話である。
ポアンカレ予想というタイトルどおり、ポアンカレ予想にまつわる話が書いてある。
ポアンカレ予想というのは百年近く解かれなかった数学の難問だ。ポアンカレというのは人の名前で、ジュール・アンリ・ポアンカレという。
ポアンカレ予想がどのような問題かというと、トポロジーの球の分類方法についての予想である。
その難問が解かれたからといって世の中がどう変わるというわけでもない。実際、ポアンカレ予想を解いた論文がインターネット上で公開されてから十年がたとうとしている。しかし、我々の生活が劇的に変わったわけではない。だが、ポアンカレ予想にまつわる幾多の数学者の話は実に面白いのだ。
数学や科学という分野は人の情動など入り込む余地もない無味乾燥なものに思われがちだが、数学氏や科学史を読めばそれが間違った先入観であることがよく分かる。
よく数学や科学に関して専門的な難しい理論を真面目に理解しようとして混乱している人がいるけれど、そんな小難しい話など脇にうっちゃっておけばいいのだ。楽しむためにはその理論を理解することではなく、その理論によってもたらされるダイナミックかつ美しいイメージに酔いしれることなのだ。
例えばポアンカレ予想ならば、野球ボールとドーナツを区別するには一つの輪ゴムですむかもしれない、という感じだ。それの何が難問なのか? 野球ボールとドーナツの違いなど一目で分かるではないか。
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